社会保険に加入するための手続きの流れと必要書類
会社を設立すると社会保険の整備も必要になりますが、加入手続きに不安を感じることもあります。
本記事では社会保険加入手続きの流れと必要書類について分かりやすく解説します。
社会保険加入手続きの流れ
従業員の社会保険手続きは、入社時や家族を被扶養者に加える際に、事業所が対応します。
手続きの内容は、事業所が強制適用事業所と任意適用事業所では異なります。
法人の事業所はすべて強制適用事業所に該当します。
事業所の社会保険適用手続き
事業所が社会保険の適用対象になる場合、事実が発生した日から5日以内に新規適用届を提出します。
法人の場合は法人登記簿謄本を、個人事業主の場合は事業主とその家族全員の住民票を添付する必要があります。
被保険者の資格取得手続き
新しく従業員を雇用した際には、被保険者資格取得の手続きを行います。
社会保険の加入日から5日以内に被保険者資格取得届を年金事務所へ提出します。
雇用した時点では賃金計算期間が終了していないため、労働条件通知書に記載された月給や通勤手当などを基に報酬を計算します。
届出に基づき、日本年金機構が標準報酬月額を決定し、通知が届きます。
標準報酬月額の決定と保険料
標準報酬月額は、健康保険では等級に応じて保険料が決まります。
被保険者の実際の報酬額に基づいて届け出を行い、適切な等級が決定され、保険料が算出されます。
厚生年金保険は70歳未満の方のみが加入できるため、70歳以上の従業員を雇用した場合には健康保険のみの手続きが必要となります。
必要書類
社会保険に加入する際に必要な書類について、詳しく確認してみましょう。
強制適用事業所
- 健康保険・厚生年金保険 新規適用届
- 健康保険・厚生年金保険 被保険者資格取得届
- 健康保険 被扶養者(異動)届
- 健康保険・厚生年金保険 保険料口座振替納付申出書
任意適用事業所
- 健康保険・厚生年金保険 任意適用申請書・同意書
- 健康保険・厚生年金保険 被保険者資格取得届
- 健康保険 被扶養者(異動)届
- 健康保険・厚生年金保険 保険料口座振替納付申出書
- 各種添付書類
まとめ
今回は社会保険に加入するための手続きの流れと必要書類について分かりやすく解説しました。
社会保険に加入するためには、さまざまな書類を用意しなければなりません。
書類は正確に記入し、提出期限を守ることが求められるため、社会保険労務士に相談することをおすすめします。